印刷機能の説明
印刷(プリント)は画面上に表示されている地図データを紙に印刷するための重要な機能です。
GIS Matildaでは印刷テンプレートファイルを使い、
実際の地図データに自動的に図面装飾を付けて印刷することができます。
例えば地図データに図面番号や縮尺記号、方位記号、隣図情報、会社名、地図凡例等その地図データに対する注釈を図面装飾として一緒に簡単かつ素早く印刷することができるので、
どこいやらのよくあるGISアプリケーションである「○○ドリブン機能」よりも簡単かつシンプルに高速処理が可能になり、より可用性が高いと私は感じています。
※Windows10の標準PDF出力に対応しました。
印刷テンプレート
印刷に使用する整飾を設定することができます。
色の指定はWebColorsもしくはRGBの形式で指定することができます。
・ここに各種説明をコメントで記入しているファイルがありますので
自由に
ダウンロードしてオリジナルのものに変更してください。
マチルダ本体メニューから「印刷」を選んで出てくるダイアログにて設定することができます。
BMPやPNGもとてもシンプルに簡単に配置することができます。なので、日本の地図でよくある
縦書き文字も、ロゴチックな社名でも、自由な配置が実現できるという事になります。上記の例では当社のロゴが右下に配置されています。
印刷テンプレートデザイナー
「デザイナ」ボタンをクリックすると印刷テンプレートデザイナーが起動します。
印刷テンプレートを画面確認しながら設定することができます。
これまでの方法では直感的に取り扱えなかった要素の配置やラベルの見え方などをここで設定し、
詳細な指定は印刷テンプレートファイルを直接編集するなど、柔軟な設定が可能になります。
・画面右下の「パレット」から印刷で出力したい要素を選択し、ビュー内をクリックすると配置されます。
・配置したあとはボックス表示され、これを移動・拡大縮小することができます。
・追加した要素は画面右上の「構造」に追加されていきます。
・テキストラベルの表現・ラベル内容や、線幅、線種の設定などは画面右側の「オブジェクトインスペクタ」で行います。
パレットからは以下の要素が配置できます。
- GISウィンドウ
- ビューの内容を表示する領域を作成します。
- レジェンド(凡例)
- レジェンドを表示する領域を作成します。凡例として使用できます。
- スケール(縮尺)
- 縮尺表示のバーを表示する領域を作成します。
2021.9.13時点ではボックスとテキストで表現するほうが望ましいです。
- 方位
- 方位記号を表示する領域を作成します。
2021.9.13時点では方位の画像を作ってグラフィック要素で配置するほうが望ましいです。
- ボックス
- 長方形の領域を作成します。線幅線種を設定することで枠線を表現します。
厚みを0にすることで線を表現することもできます。
- テキスト
- テキストラベルを表示する領域を作成します。
インデックスを指定することで「テキストの特殊記法」にも対応します。
- グラフィック
- 画像を表示する領域を作成します。
これにより、ロゴを表示したり、特別な装飾を表現することが可能です。
~配置した要素のボックス形状が表示されないように見えたら~
・要素の上下が同じ値、または要素の左右が同じ値になっていて、要素の範囲指定になっていない。
・表示されている領域の外に配置されている。
過去に作成したテンプレートファイルを読み込んだときに起こりがちなようです。
一度ご確認ください。
印刷テンプレートデザイナーから出力したファイルは拡張子[「.ttktemplate」になり、記述がXML形式になります。
従来の「.tpl」形式とは書式は違いますが記述されている内容は同じです。
「.tpl」ファイルに記載の各種説明コメントを参考にしていただけます。