タイルマップサービス(TMS)


はじめに

GIS MatildaではTMS(タイルマップサービス)の地図、いわゆるOpenGISの「OGC」のデータを表示することができます。WMTSと違って直接サーバーにアクセスして表示します。WMTSとの違いはサーバー上にXMLを置いて表示属性をリスト化しておく必要がありましたが、このTMSの場合はそのまま定義ファイル1つだけでレイヤーとして扱う事ができます。


ややこしい話は抜きで、とりあえず簡単に表示させたいときは、メニューバーから次のようにしてダイアログウィンドウを表示してそこから選択します。
ウィンドウから選択するのではなくて、レイヤーファイルとして定義しておいて、直接開くことも可能です。レイヤーファイルを作成すると、プロジェクトファイル内にファイルパスで指定しておくと、通常の図形レイヤーと同じように扱えます。
レイヤーファイル内の仕様は次のような感じになります。

(書き方1)
[TatukGIS Layer]
Storage=WEBTILES
Type=TMS
Name=chiriin_std
Caption=地理院標準地図
Url1=https://maps.gsi.go.jp/xyz/std/
Format=png
StartLevel=2
EndLevel=21
Copyright=コピーライトはここに書きます。
EPSG=4326


上記は、国土地理院の標準地図のサンプルですが、この内容をそのままテキストファイル(例えば「chiriin_std.ttkwp」という名前で)に保存して、それをマチルダにドラッグ&ドロップで置くと通常のベクトルやラスターデータと同じように表示されます。

(このサンプルはここからダウンロードできます)

(書き方2)
[TatukGIS Layer]
Storage=WEBTILES
Name=chiriin_std
Caption=地理院標準地図
Url1=https://maps.gsi.go.jp/xyz/std/{level}/{col}/{row}.{ext}
Format=png
StartLevel=2
EndLevel=21
Copyright=コピーライトはここに書きます。
EPSG=4326


※書き方1との違いとしては"Type=TMS"の表記がない代わりにUrl1の末尾に{level}/{col}/{row}.{ext}がついている


地理院タイルの利用については、以下の本家の地理院サイト一覧をご確認ください。
たぶんこのサイトで紹介されている地図は全て表示できると思います。

https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html