■はじめに
国土交通省の公共測量作業規定に基づいたディジタルマッピングデータファイル仕様として定義されているデータへエクスポートすることができます。このエクスポートには変換テーブルが必要になりますが、マチルダの場合はDMへの読み込みも可能なので、使い方によっては双方の読み書きデータ利用が可能になります。■変換テーブル
変換テーブルはCSV(カンマ区切り)のテキストファイルとして保存しておき、マチルダ側で変換を実行する前に指定します。フォーマットは次のようになっています。項目番号 | 項目名 | 内容 | サンプル |
---|---|---|---|
1 | タイプ |
L(ライン) T(テキスト) P(ポリゴン) S(シンボル) A(円弧) C(円) |
L |
2 | 次元 | 座標を2次元か3次元かを定義 | 2 |
3 | メモ | 対象となるレイヤーの説明 | 真幅道路 |
4 | レイヤー名 | 対象となるレイヤーの名前 | douro |
5 | DMレイヤ | DMのレイヤ番号 | 11 |
6 | DM分類コード | DMの分類コード番号 | 01 |
7 | DM図形区分 | DMの図形区分番号 | 00 |
8 | 区分フラグ |
0 (通常) 1 (E1,E2の時の間断フラグ) 1 (E6の時=角度有り) 2 (E5の電柱) |
0 |
9 | DM線号 | 文字列の線号の番号 | 3 (NULLの時は4になる) |
10 | 未使用 | 未使用 | |
11 | 角度 | 実際の角度数値かフィールド名で指定します。 | {ROTATE} |
12 | テキスト基準位置 | 実際の書出位置の数値かフィールド名で指定します。 | 2 |
13 | 縦横区分 | テキストが縦書(1)か横書(0)かフィールド名で指定します。 | {TATEYOKO} |
14 | フォント | テキストが全角(1)か半角(0)かを指定します。 | 0 |
15 | 字大 | テキストの文字高かフィールド名で指定します。 | {JIDAI} |
16 | 未使用 | 未使用 | |
17 | 字隔 | テキストの文字間隔かフィールド名で指定します。 | {JIKAKU} |
18 | 文字列 | テキストのフィールドを指定します。 | {MEISHO} |
■変換テーブルのサンプル
#タイプ,次元,レイヤーメモ,レイヤー名,DMレイヤ,DM分類コード,DM図形区分,区分フラグ,線号,未使用,角度,文字列基準位置,縦横フラグ,フォント,字大,未使用,字隔,文字列■変換ヘッダ
エクスポートする1ファイル毎に変換ヘッダが必要になります。これはDMデータを数値化する上での基準となる数値を取得するために作る必要があります。項目番号 | 項目名 | 内容 | サンプル |
---|---|---|---|
1 | ヘッダ番号 (1〜4カラム) |
100 (図面原点X) 101 (図面原点Y) 102 (図面の縮尺) 103 (Xの長さ(m)) 104 (Yの長さ(m)) 105 (精度区分の上位桁) (数値化区分とも言う) 106 (作成年月) 107 (現地調査年月) |
105 |
2 | 値 (5〜50カラム) |
各ヘッダ番号の内容となる値を指定します。 |
3 |
3 | メモ (51〜最終カラム) |
各ヘッダ番号のメモ的な文字列を入力しておきます。 |
図面のスケール |
■DMヘッダのサンプル
DMヘッダは通常、拡張子dmhを使います。(例)12345.dmh■出力後のファイル名
エクスポートするときのファイル名は、指定したフォルダに自動的に次のような形で命名されます。■サンプル一式ダウンロード
大阪市をサンプルとして、シェープファイル、変換テーブル、変換ヘッダ、DMヘッダをサンプルとしてZIPにまとめています。初めて実行される方はこのファイル一式を使うと理解しやすいと思います。