■はじめに
シェープファイルはESRIが1998年7月にフォーマットを公開して依頼現在では様々なGISに利用されている汎用フォーマットとなっています。シェープファイルは属性情報の格納としてはdbf(dBase)を採用しております。dBaseは1960年に原型が作られ1981年に"dBaseII"となって発売されたのが始まりです。当然この時代にはUTF-8などの認識はなく、現代の国際言語多様化には難しい状況が続いています。そこでオプションでファイルを追加することで次のような役割で対応しています。■シェープファイルの拡張子と役割
拡張子 | 説明 | 備考 |
---|---|---|
.shp | シェープ規格:地形情報の本体。 | 必須 |
.shx | シェープインデックス規格:地形データの前方検索、後方検索を高速にするための位置インデックス。 | 必須 |
.dbf | 属性規格:各シェープに対する縦表形式の属性情報。dBASE IV形式準拠。 | 必須 |
.prj | 投影規格:座標系および投影情報。投影法をWell-known text形式で記述したプレーンテキストファイル。 | オプション |
.sbnおよび.sbx | 空間インデックス。 | オプション |
.fbnおよび.fbx | 読み取り専用空間インデックス。 | オプション |
.ainおよび.aih | テーブル内アクティブフィールドの属性インデックス。 | オプション |
.ixs | 読み書き用ファイルのジオコーディングインデックス。 | オプション |
.mxs | 読み書き用ファイルのジオコーディングインデックス(ODB規格)。 | オプション |
.atx | DBFファイルの属性インデックス(ArcGIS Ver8以降)。 | オプション |
.shp.xml | ISO 19115や他のXMLスキーマ言語などのXML形式地理空間メタデータ。 | オプション |
.cpg | 使用した文字コードの識別コードページ(DBF専用)指定。 | オプション |
.shp.fld | フィールド名を別名化指定。 | マチルダ専用オプション |
.rtree | 読み書き専用空間高速化インデックスファイル。 | マチルダ専用オプション 初めて読込みした時に自動作成されます。 |
■シェープファイルと日本語(マルチバイト文字)
シェープファイルに情報として日本語を持たせる事は可能ですが、いくつか制限があります。ファイル名
フィールド名
レコード情報
UTF-8である事を表現する.cpgファイル
フィールド名をエイリアス化できるマチルダの.fldファイル