■はじめに
ケバ発生を行うための機能です。「ケバ」というのは俗語であり、正式には人工斜面のハッチング線になると思いますが「傾斜部」とか「ハッチ」とか「ハッチング」や「ケバ線」という言い方をするときもあります。このケバ線の図式記号がちょっと入力オペレータには厄介で日本らしい細やかな表現をしています。
■使い方
ケバ発生は、メニューバーから「ツール(T)→ケバ発生(K)」でダイアログをオープンします。
GISウィンドウ上の図形を選択してこの中に情報をセットします。具体的には"先に図形を選択"してから[セット]のボタンをクリックします。この方法で発生対象の上端線と下端線をクリックしてセットします。
対象図形のセットが完了したら
[仮発生する]
ボタンをクリックしてケバ線の発生状態を画面で目視確認します。
確認して問題なさそうなら[カレントレイヤーに書込]ボタンをクリックしてレイヤーに書き込みします。
「捜査判定線」とは発生があまり上手くいかない時に、
大きくしたり、小さくしたりしてみてください。交差ポイント発見に使っている捜査判定の長さを限定することでより精度良い発生が可能な場合があります。
※書き込み先のレイヤーはレジェンドパネルでカレントレイヤー(現在のレイヤー)を選択しておいてから実行してください。また選択されているレイヤーは
3次元情報(Z値)が必要なら3次元レイヤーのタイプのものを選択しておいてください。
■仕様と参考情報
公共測量標準図式では上端線を「低い方を右に取得」、下端線を「高い方を右に取得」、「補助記号は自動発生して表示する」と書かれております。こうやって見ると上端線と下端線の入力方向には決まりがあるように見えますが、実際のナマのデータは方向なんてメチャクチャです。
しかしマチルダのケバ発生機能では
方向がどちらであってもがんばって発生するようにケアされております。
また、上端と下端の始点と終点が一致していなくても発生できます。
■注意事項
・プロジェクトファイルやttkstyle等にGroundプロパティに"OnDem"が設定されていると高さは無視されて表示されます。この場合はttkstyleファイルを削除するか"OnDem"の指定を削除すると3次元表示されます。